1
這松の小枝の下で
あの娘とそっと手を取り合った
夏の思い出よ
入道雲がわくわくと
山の彼方に浮かんでいたよ

         
山小屋の煙に咽ぶ
あの娘とそっといたわりあった
夏の思い出よ
窓から見える月さえも
雲間に隠れて僕たちだけさ
    
  3
高峰の岩場歩きで
あの娘とそっと手を取り合った
夏の思い出よ
あの峰越せば泊まりだと
仰ぐ青空輝く瞳
 若かりし頃、南アルプス北部、仙水峠から栗沢、アサヨ、早川尾根、鳳凰三山をへて、山梨県夜叉神峠まで縦走したときのもの。
 早川尾根小屋から見る北岳バットレス、また月夜に浮かぶシルエットは、いまだに記憶に新しい。山行は孤独だ。重いザックを背に、ひたすら前者の跡を踏む。
 時には平坦な道もある。そんな折、思い浮べた替え歌。当時はやった裕次郎の「赤いハンカチ」で口ずさんだ。
夏の思い出 (替え歌)

つれづれの記

青春の思い出

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